「株式会社という病、それは欲望の異名。」(p 142)
会社「の」病ではなく、会社「という」病。この洞察力が平川さん。
企業による不祥事は、悪い社員や悪い経営者によってたまたま起きたと考えるのではなく、会社の本質として内在していた何かの出現と考える方がよい、と言う。
中の人(株式会社の現役経営者)だけど外の視点を持つ人が、ゆっくり噛みしめるように検討してキラッと光る言葉を置いていく。
「ビジネスの本質は交換」「知識を積み重ねても知性にはならない」など。
『国家の品格』にも、『ウェブ進化論』にも、釈然としないものを考じるというその感性もいい。論理はなるほどと思うが感情が嫌がる、といいその理由を掘り下げる。そして、前者には他者への敬意が欠けていることを、後者には知というものを量で測ろうとする姿勢があることを指摘する。なるほど。
ただし、堅くて読みにくい文体。この本に限らずブログでもエッセイでも共著でもいつも同じことを感じる。取っ付きにくくて閉口する。
会社「の」病ではなく、会社「という」病。この洞察力が平川さん。
企業による不祥事は、悪い社員や悪い経営者によってたまたま起きたと考えるのではなく、会社の本質として内在していた何かの出現と考える方がよい、と言う。
中の人(株式会社の現役経営者)だけど外の視点を持つ人が、ゆっくり噛みしめるように検討してキラッと光る言葉を置いていく。
「ビジネスの本質は交換」「知識を積み重ねても知性にはならない」など。
『国家の品格』にも、『ウェブ進化論』にも、釈然としないものを考じるというその感性もいい。論理はなるほどと思うが感情が嫌がる、といいその理由を掘り下げる。そして、前者には他者への敬意が欠けていることを、後者には知というものを量で測ろうとする姿勢があることを指摘する。なるほど。
ただし、堅くて読みにくい文体。この本に限らずブログでもエッセイでも共著でもいつも同じことを感じる。取っ付きにくくて閉口する。