先週、会社の研修で「コーチングセミナー」というのを受けてきたのですが、いくつも発見がありました。
行く前の私はコーチングをうさんくさいもの、と思っていました。
「こちらが会話の裏の主導権を握ることで相手(特に部下)の発言を思い通りに動かす心理学の応用」
といったイメージを持っていたためです。その思いは完全になくなったわけではありませんが、とても面白いワークショップで強烈な体験をしました。
- 二人組でペアを作り、話し手と聞き手にわかれます。
- 話し手は、自分が一番好きなものについて、熱く語ります。
- 聞き手は、完全に話し手を無視します。目をつぶったり他のことをしたり微動だにしなかったり。
- 次に聞き手は、アイコンタクトとうなずきだけで話し手に応えます。
- 最後に聞き手はオープンクエスチョンとか表情とかジェスチャーとか、いろいろなテクニックを使って最高の聞き手になるように意識しながら会話に参加します。
順番に聞き手と話し手の両方を経験したんですが、「相手に無視されたまま話し続けること」のなんと難しいことか。本当にびっくりしますよ。30秒という時間が5分くらいに感じられるし、楽しいことを話していたつもりなのに、砂をかむようなイヤーな感覚に襲われます。
アイコンタクトとうなずきがあるだけでぐっと話しやすくなります。
最後の「最高の聞き手」が相手だと、もう全然違います。こちらはあっという間に時間がきてしまいます。
実は会話の主導権は「聞き手」が持っているんですね。
手応えのない聴衆を相手に話す(例えば講演とか)のとはまたちょっと違いますが、「よい聞き手であること」の大切さ素晴らしさということにあらためて気がつきました。