2008年11月10日

[書評] 金城 一紀 / 『対話篇』

対話篇 (新潮文庫 か 49-1) 金城 一紀 / 『対話篇』 / 2008-06-30 / 新潮文庫 / D

金城一紀は、『GO』でとても印象深くおもしろい作品を読ませてもらった作家。なので、とても期待して読んでみたのですが...

親しくなった人をことごとく死なせてしまうという、とてつもなく悲しい運命をもった男の子が主人公。
そのことに気がついた(まだ幼い)ときから、だから誰にも心を開かないようにして生きてきたのだけど、ついうっかり心を開いてしまった...

いかにもお涙頂戴の、都合の良い安っぽいシーンと言葉の繰り返し。
中編四編からなる作品なんだけど、どれも同じように薄っぺらくてプラスチックの手触り。
ページを閉じるともうすぐに忘れてしまいそうな「真摯な対話を通して見出されてゆく真実の言葉の数々」(裏表紙の紹介文より)。

たぶん、映画だと映像の力もあってそれなりにいいお話になりそうだなぁとは思えるんだけど、紋切り型セリフの羅列小説には想像力をかきたてる力がありません。

唯一よかったのは、本の装丁。
(思い出しました。これは「ジャケ買い」した本でした。) パラパラめくってみてもそられなかったので半年近く積ん読してたんでした。
静謐な印象を与えるオフホワイトの表紙に、控えめなサイズで中央上寄りに配置されたの明朝体の文字。絶妙なバランスで作品世界の奥行きの深さとやり切れなさを予感させます。
(だたしその予感は外れるんですが。)

Amazon.co.jp: 『対話篇 (新潮文庫 か 49-1)』

posted by ほんのしおり at 00:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌
この記事へのコメント
香川県さぬき市ルーちゃん餃子のフジフーヅは入ったばかりのバイトにパワハラの末指切断の大けがを負わせた犯罪企業.中卒オヤジ岸下守の犯行.
裁判で偽証したため会社は潰れました.
無害な一般人を装うために必死でいろいろやってますが、こいつです.
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Posted by at 2020年11月16日 22:08
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