3月11日に起きた大地震と津波と原子力発電所の事故。
どれか一つでも大変な災害なのに、三つも重なってしまい、被災された方にはお見舞い申し上げます。
私の大学時代の後輩(※)が、そんな被災者の一人であり、そして復興のための活動を行っているということがわかりました。彼に「現地に行かなくてもできる支援の方法」を教えてもらいましたのでこちらで紹介します。
送ってもらったメールをほぼそのまま引用しているので、文中の「私」とは後輩のことです。
転載歓迎ということですので、どんどん知人友人にご紹介ください。
(※)彼の自己紹介:せんだい・みやぎNPOセンターという中間支援NPOで働いています。
平たく言うと、NPOの活動を支援するNPOです。
こういう事態ですので、今は災害救援活動を行なうNPOの後方支援をしています。
県外から来ている災害救援団体の現地でのコーディネートや情報提供などです。
では、お金編、モノ編、ヒト編の3本立てでご紹介します。
【お金編】
●寄付をする
簡単で、貰う側にとっても一番迷惑にならない支援の方法です。
例1)現地に入って支援活動を行なっているNPO/NGOに寄付をする
現地入って災害救援活動を行っているNPO/NGO(ピースウィンズやジャパン・プラットフォームなど)に対しての寄付です。
寄付を集めている団体の情報
http://www.jpn-civil.net/support/contributions/post_2.html
http://cause-action.jp/
例2)現地のNPO/NGOに寄付をする
現地のNPO/NGOもそれぞれさまざまな活動を行なっています。そうした団体への直接の寄付です。
例3)現地のNPO/NGOにお金が行くような基金に寄付をする
現地のNPO/NGOの情報は、外からはなかなか得ることが難しいと思います。そこでいったん基金としてお金を集めて、それから現地のNPO/NGOに資金助成するという方法です。
東日本大震災現地NPO応援基金
http://www.jnpoc.ne.jp/?p=964
例4)せんだい・みやぎNPOセンターに寄付をする
せんだい・みやぎNPOセンターは仙台・宮城地域を拠点とし、NPO中間支援を行う団体です。県外から救援に入る団体のコーディネートや、地元の団体と連携した活動を行なっていきます。例2と例3の中間的なお金の使い方ができます。
せんだい・みやぎNPOセンター 寄付のお願い
http://fuda.jp/saigai/donation
例5)被災地の自治体に寄付をする
被災地自治体もインフラの復旧や住民支援などに資金を必要としています。ゆかりのある自治体に寄付をするというのも支援の一つの方法です。
詳しくはそれぞれ自治体のホームページをご覧ください。
例6)義援金に寄付をする
義援金というのは、被災者への見舞金という位置づけになるようです。私も今回の震災のあとで調べてわかりました。すべての被災者になるべく公平に分配するということになるので、今回のように被災者の数が多すぎると、薄く広く配るだけになってしまうかもしれません。
義援金と活動支援金-NPO会計道
http://blog.canpan.info/waki/archive/510
●寄付を集める
自分で寄付をするというだけでなく、自分が寄付を集めるという方法もあります。
例1)募金箱を設置する
職場などに募金箱を設置し、寄付を呼びかける。
例2)JustGivingで何かにチャレンジし、寄付を集める。
JustGivingという寄付集めサイトがあります。これは個人が何らかのチャレンジを宣言して(マラソンに参加する、ダイエットをする、etc.)、そのチャレンジへの応援としてお金を集め、集まったお金を団体に寄付をするというしくみです。
JustGiving Japan (ジャスト・ギビング・ジャパン) 寄付を集めるファンドレイジングサイト
http://justgiving.jp/
例3)チャリティー飲み会をする
ドリンク1杯につき200円とか300円を加算して(そのお金を集めるのは幹事にして)、集めたお金を寄付にまわす。
例4)チャリティーイベントを行う
アイデア次第でいろいろおもしろいことができます。楽しみながら、寄付集めをしてもらえるとよいと思います。
【モノ編】
●支援物資を送る
個人から被災地の災害対策本部などに小口の救援物資を送られても仕分けに手間がかかったり、現地のニーズと合わなかったりするという問題があります。そういう問題を避けるためには以下のような方法があります。
例1)居住している自治体に支援物資を送る
お住まいの自治体で、個人からの支援物資を集めているかもしれません。自治体のホームページなどをご覧ください。
例2)支援物資を集めているNPO/NGOに支援物資を送る
被災地で支援活動を行なっている団体が支援物資を集めていることがあります。そうした団体が個人からの支援物資の提供を受け入れているケースもあるので、そういう団体に物資を提供するということもできます。
【ヒト編】
●ボランティアをする
現地に行かなくてもボランティアをすることは可能です。
例1)地域で支援物資を集めている団体・機関の仕分けボランティアをする
自治体や地域のボランティアセンター、NPO/NGOなどが支援物資を集めていて、集まった物資の仕分けのボランティアを募集しているケースもあります。そういうところでボランティアをするという方法もあります。
他にも、翻訳ボランティアや、プログラミングのボランティアなど、専門性をいかして遠隔地でできるボランティアがあるかもしれません。こちらに情報はないですが、何かそういった専門をお持ちの方は探してみてください。
どれか一つでも、できる範囲で、協力していきましょう。困った時はお互い様ですから。