ムルティストラーダのスッテプバーをデイトナのマルチステップ、通称[くるくるステップ]に交換してみました。
ノーマルのステップにそれほど大きな不満があったわけではないのですが、結果は満足いくものでした。ステップがブーツの底でがっちりグリップするだけでこれほどフィーリングが変わるなんてびっくりです。
1000, 1100のステップは溝が浅くて前後方向に切ってあること、角が丸いことがあいまって、非常に滑りやすくて危険ですらあるんですが、620のステップは溝は横向きだし、それほど不満のあるステップではありません。
ただ、体格的に(足が短いだけとも言いますが)シートの端まで腰を落とすと外側のステップが微妙に遠く感じるので「少しステップを上に上げてみたい」と思ったのが交換のきっかけです。
バックステップ全体を交換するとなると安くて10万円コースなのではじめからこのマルチステップしか眼中にはなかったのですが、適合車種リストには「Multistrada 1000」とは書いてあっても「620」とは書いてありません。「たぶん同じ同じ。付くはず」と思いこんでいざ取り付けてみると、、、幅が合いません!
ノギスで計測してみると、結構ノーマルとは差がありました。
- ノーマルステップホルダー内寸: 22.8mm
- ノーマルステップ取付部外寸: 22.5mm
- マルチステップ取付部外寸: 21.0mm
さらに、これが一番痛かったのですが、車体右側はクラッチケースカバーが張り出していてステップの軸になっているピンが抜けません。
乾式クラッチの1000,1100と違って湿式クラッチの620はクラッチケースカバーがクランクケース全体を覆う形になっていて、オイルを抜かないとクラッチカバーを外せそうにありません。むむむ。悩むこと30秒。
自分で交換するのは無理だとあきらめてバイク屋さんのお世話になることにしました。
結果的には正解でした。バイク屋さんの判断は、ステップホルダーを外す、というもの。
スイングアームシャフトのところにある大きなボルトを緩めてステップホルダー自体をオフセットして作業してました。
このマルチステップのマルチなところは9箇所設定できるポジションです。
今のところボジションはノーマルの位置と比べて上後に設定しています。
ただ、ブレーキレバーやシフトレバーとの位置関係がおかしくなってしまう点はイマイチですね。特にリアブレーキは上下の位置決め、効き始めのタイミング、ブレーキランプと調整箇所が多くてまだしっくりきません。
さすがにここはステップバーとレバーがセットになったタイプに劣ります。ま、値段が値段なので仕方ありません。
もうひとつの不満は「横に張り出している」ことでしょうか。これは構造上しかたがない面もありますが、信号などで足をつこうとするとちょうど当たる位置にあるので余計にそう感じてしまいます。
ステップを換えて、当初の目的であった「もう少しシートの座面とステップを近く」は達成されて、外足の踏ん張りがしやすくなりました。
でも、それ以上に嬉しい誤算・予想外だったのが、冒頭でも触れた「がっちりグリップするとこれほど違うのか」という操作性。
もともとあまりステップ荷重でバイクを左右にバンクさせることはしていなかったのですが、それが非常にやりやすいこと、さらにブレーキング時にもニーグリップだけではなくて、ステップを前に蹴り出すような形でのホールディングもしやすくなったこと、前と同じことするのに(余計な)力が少なくてすむこと、など、メリットが多くてライディングが楽しくなりました。
デイトナのマルチステップ。コストパフォーマンスいいと思います。お薦めです。


ノーマルとくらべると少しづつ「低くて」「絞りがあって」、でもグリップ中央部でくらべると、全体としてはあまり変わらない感じです。
ただ、どっちがしっくりくるかというと、こちらの替えた後ですね。軽く前傾姿勢をとるような感じになるので、併せてステップも踏んだり抜いたりしやすくなっている気がします。